Category : 高野和明@書籍

Tags :  小説  高野和明 

13階段@高野和明

本の法制度、刑罰制度、司法制度、死刑制度、保護観察制度などについて、貴方はどんなイメージをお持ちでしょうか?
今回紹介する「13階段」では、上記の内容を再認識させてくれる作品となっています。
貴方が、もし、ケンカで相手を殺してしまったら・・・・。
本書は以前紹介した「グレイヴディッガー」を執筆された「高野和明」さんの作品です。
物語に「グレイヴディッガー」ほどのスピード感はありませんが、かなり重いテーマを線密な構成と筆圧でカバーしています。すばらしいミステリー小説です。

前半は、物語に幅を持たせるが如く、ゆっくりと進んでいた印象がありますが、後半は怒涛の流れでした。読んでるこちらの手に、汗が滲むのが実感できるほど。前半で伏線を張ってた内容が、後半で徐々に明らかになってくる過程は、物語の展開から予想はされるのですが、いい意味でその予想を裏切ってくれます。

主人公が、ケンカで相手を殺してしまった青年と刑務官。刑務官という職業の知り合いはいませんし、どんな仕事をしてるのか、本書を読むまでは皆目検討もつきませんでした。本書の中で語られてる刑務官の葛藤なんかは、実際に取材をされた賜物では?と思います。小説を書く前の入念なリサーチが、このすばらしい作品に十分活かされてると思います。

物語の中で語られてる、あらゆる法制度の考察、登場人物の苦悩・葛藤、全ての内容がいきいきと描かれており、人間臭さがいやというほど漂います。その手の小説好きには堪らないかも・・・。

読み終えた後に爽快感は残りませんが、日本の法制度なんかについて、再度考えさせてくれる作品でした。

13階段
高野 和明

講談社
2004-08
Amazon.co.jp ランキング: 24690位

おすすめ平均:4.5

Amazon.co.jpで見る by Azmix

ランキングにご協力くださ〜い。


Comments : 0  | Trackbacks : 0

http://kslabo.blog110.fc2.com/tb.php/198-94c835a3

Trackbacks

Comments

Post a Comment

投稿した内容は管理者にだけ閲覧可能となります。

Recent Entries(最新のエントリー)

Recent Entries(最新のエントリー)

Search this site(サイト内検索)

Calender(カレンダー)

<< 07 | 2008/08 | 09 >>
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -

Monthly Archives(月別 アーカイブ)

Feed

Profile(プロフィール)

川口 亨

コンピューターとガンダムをこよなく愛す、香川県高松市在住の37歳の男性でございます。以後、お見知りおきを。

track feed